| 高分子 Vol.60 No.2 |
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特集 単一分子分光法 ―高分子試料のナノ世界をかいま見る新手法― |
| 近年，ナノ科学および計測技術の進歩によって，高分子試料のナノ構造と物性の評価・解析が進んでいる。とくに，ナノスケールにおける物性解析のための新手法として，単一分子分光法および計測法が着目されている。個々の高分子からの蛍光を測定し，静的あるいは動的な高分子の不均一性を観察することによって，高分子の構造と分子運動，さらには光物理特性について新たな知見が得られることが明らかとなってきている。 この特集では，合成および天然高分子が関連する広範な物理現象と化学過程の研究に，単一分子分光計測法がどのように寄与できるかを紹介する。とくに，高分子のコンフォメーション変化，重合反応の追跡，ガラス転移温度付近での高分子の分子運動，共役系高分子の光物理，さらにDNAやポリペプチドの分光学的および電気的物性の研究について述べる。本特集によって単一分子分光法のもつ可能性が読者に伝わり，さらなる普及へと繋がっていくことを望む。 VACHA・居城・彌田・四方 |
| Hot Topics |
51
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| 素描 |
| 高分子の単分子分光：ナノの言葉でリアルな系を | 増原 宏 | 53 |
| 展望 |
| 単一ゲスト分子の動きから高分子材料の架橋反応ダイナミクスを追跡する | 伊都 将司・宮坂 博 | 54
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| 共役系高分子のコンフォメーションと光物性 | 羽渕 聡史・Martin VACHA | 58
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| 単一分子分光で探る高分子ダイナミクス | 雲林院 宏 | 62
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| 単一分子計測による高分子鎖の構造評価 | 青木 裕之 | 66
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| 単一分子蛍光分光法によるDNA およびタンパク質の構造変化のダイナミクス | 崔 正權・真嶋 哲朗 | 70
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| トピックス |
| フォトクロミック分子を用いた単一分子蛍光スイッチ | 深港 豪・入江 正浩 | 74
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| 量子ドット蛍光単一分子測定で細胞シグナル伝達初期過程の謎を解く | 石川 満・ヴァスデヴァンピライ ビジュ | 76
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| 単一共役ポリマー鎖の単一光子発生挙動 | 増尾 貞弘 | 78
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| タンパク質の構造変化と単一分子分光 | 小井川 浩之・藤芳 暁・出羽 毅久・南後 守・松下 道雄 | 80
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| グローイングポリマー |
| セレンディピティを育む雰囲気 | 黒川 孝幸 | 82 |
| 指導者への道 | 藤ヶ谷 剛彦 | 83 |
| 先輩からのメッセージ − |
| 馬の骨とともに40 年 | Machi F. DILWORTH | 84
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| 高分子科学最近の進歩 |
| 高分子ダイナミクスのシミュレーション | 増渕 雄一 | 85
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| 支部レポート |
| 第25回中国四国地区高分子若手研究会（鳥取）から | 井原 栄治 | 89 |
| 学会からのお知らせ | 90 |
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