高分子 Vol.63 No.5
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特集 今こそ注目!トライボロジー
移動している二つの面に挟まれた分子は、閉ざされた空間の中でせん断応力を受けながら変形と拡散を繰り返す。摩擦を抑えるために用いられてきた潤滑油と呼ばれるバルクの流体も、移動する二つの面の距離が近くなると分子の個性をあらわし始める。古くから機械工学分野の研究者がもち続けたこのような疑問に、材料化学の研究者が新たな息吹を吹き込んでいる。このような視点は、摩擦・摩耗・潤滑というトライボロジーに取り組んでいる高分子研究者の最近の取り組みと、これに関係する材料表面の解析技術を紹介する。
久田・小椎尾・吉田(博)
Digest for English Readers
276

Hot Topics
279

素描
摩擦を科学する 栗原 和枝
280

展望
潤った濃厚ポリマーブラシの潤滑性 榊原 圭太・辻井 敬亘
281
人工関節における高分子材料のトライボロジー 澤江 義則
285
最近のHard Disk Drive内における潤滑剤のDisk-to-Head転移に関する課題 Paul H. KASAI
288
粘着・摩擦を高分子鎖スケールで考える-理論・シミュレーションによる解析- 森田 裕史
291

Polyman 画
294

トピックス
FM-AFMでみる界面液体の組織構造 大西 洋
295
柔らかい境界潤滑層の創成による低摩擦摺動の実現 平山 朋子
297
“見る”は“知る”につながる!摩擦界面のその場観察 佐藤 隆昭・石田 忠・藤田 博之
299

グローイングポリマー
成功体験で魅せられた高分子合成 浪越 毅
301

先輩からのメッセージ - 仕事しごと 私事しごと
フランスに見る人生のバランス 有浦 芙美
302

高分子科学最近の進歩
Cylindrical Polymer Brushes as Shaped Molecular Nanoobjects Yongming Chen and Yechao Yan
303

私の本棚から 澤本光男 / 大下浄治
306
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