ポリマーフロンティア21


年会費制のご案内


2006年度 ポリマーフロンティア21



新しい材料、技術、試験法、加工法などに関して具体的なテーマを取り上げ、その可能性を探るセミナー形式の講座です。


行 事 名(主 題、趣 旨) 開催日 開催場所
06-1 ポリマーフロンティア21
【透明プラスチックの最前線】
オプトエレクトロニクス産業の発展に伴い、透明高機能プラスチックに対する要望は多様化しており、複屈折に代表される各種光学特性の精密制御、あるいは「透明性」の前提の中で、熱物性・電気特性等の各種目的機能の実現が求められています。プラスチックならではの機能の追及に加え、易成型性・軽量・安価等の特性を生かした光学ガラス代替としての用途展開も期待されています。「透明」をキーワードにした高機能プラスチック材料に関して、ポリマーの本質理解に関わる基礎的内容から最先端の動向まで解説いただきます。
 2006年
  4月21日(金)
東京工業大学
百年記念館
フェライト会議室
06-2 ポリマーフロンティア21
【電気を操る・電気が操る高分子(1) 
  −導電性高分子の歴史とサイエンス−】

導電性高分子のサイエンスすなわち理論・基礎に焦点をあて、歴史と現状をレビューします。初学者には絶好の入門となり開発最前線で活躍する研究者・技術者には足元を見直す機会とすることを目指します。長い歴史がありまた近年実用期を迎えて現在も広く研究されている材料であることから、膨大な知見が蓄積されています。ここで敢えて理論を基軸とし、解決した問題と未解決の問題を峻別して骨太のレビューとします。理論家中心の講師陣によって体系的な描像を得つつ、応用との関係を熟知した講師も加えて、続く(2)(3)の内容に対しての絶好の序曲としての位置も期待します。
 2006年
  6月 8日(木)
東京工業大学
百年記念館
フェライト会議室
06-3 ポリマーフロンティア21
【超分子 −高分子材料創出の新戦略−】
今、高分子材料の設計方法に「超分子」という新しい流れが生まれようとしています。これまでは分子鎖の一次構造設計を通じ高分子の特性を設計する分子化学的手法が用いられてきました。一方で近年、分子間の弱い結合力を利用し、高分子高次構造の動的な制御により高分子の特性を設計する、いわゆる「超分子」の考え方を用いた高分子設計が注目されています。例えば、8の字型のモノマーを架橋点として導入し、機械物性を大きく向上させたゲルや、架橋点の可逆性を利用した、リサイクル性を有するゴム等が報告されています。今回の講演では、このような新技術の芽、新産業の芽としての「超分子」の可能性について、応用例を中心に紹介いただきます。
 2006年
  9月 8日(金)
東京工業大学
ディジタル多目的ホール
06-4 ポリマーフロンティア21
【電気を操る・電気が操る高分子(2)
  −有機半導体デバイスの最前線−】

長年にわたり開発が続けられてきた電子導電性を有する高分子は、携帯電話のバッテリーやコンデンサーとしての実用化に加え、近年、アモルファスシリコンに匹敵するキャリヤー移動度をもつ有機半導体を用いた電解効果トランジスタ(FET)が報告され、有機材料の軽量性、柔軟性を活かした情報タグ、ディスプレイカードなどのデバイスへの応用が期待を集めています。有機トランジスタの新しい素子構造や動作原理に基づく最近のデバイス開発動向と課題について紹介いただきます。
 2006年
  11月2日(木)
東京大学工学部
11号館講堂
06-5 ポリマーフロンティア21
【高分子が並ぶ、高分子を並べる】
高分子は、分子の一次構造だけでなく、それが集まって集合体として高次構造を有することにより機能を発現しています。そのような高分子が並ぶことを積極的に利用したり、さらには何らかの外力により意図的に並べて組織化して、1桁上の性能を発揮させたり、新たな機能を発現させたりする検討がなされています。今回は、そのような「高分子が並ぶ、高分子を並べる」といった技術に関して、高分子物性の基礎を振り返り、さらには応用の最前線について紹介いただきます。
 2007年
  1月25日(木)
東京大学
浅野キャンパス
武田先端知ビル
武田ホール
06-6 ポリマーフロンティア21
【電気を操る・電気が操る高分子(3)
  −エネルギー変換デバイスの最前線−】

近年、有機高分子材料を、光エネルギーや化学エネルギーを電気エネルギーに変換するデバイス(太陽電池、燃料電池)、あるいは電気エネルギーを光エネルギーや力学エネルギーに変換するデバイス(EL、アクチュエータ)へ応用するための研究が活況を呈してます。今後IT、自動車、ロボットなど多くの分野で幅広い応用が期待される「電気エネルギー変換を行う有機高分子材料」を用いたデバイスへの展開の現状と課題を紹介いただきます。
 2007年
  2月16日(金)
東京工業大学
ディジタル多目的ホール