高分子科学史年表(1946-1947)

高分子科学史年表(1946-1947)

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西暦

日本

世界

科学技術一般

社会一般

西暦

科学

技術

科学

技術

1946

 

・連合軍の指示により合成ゴムの製造は禁止,全工場および施設は連合軍総司令部(GHQ)の保全管理下となる

(英)G. Gee:ゴム弾性:変形と内部エネルギーの理論の発表

(仏)Michelin社:スチールラジアルタイヤの特許取得

(米)G. Gamov: 宇宙のビッグバン仮説を提唱

・ユネスコ成立

1946

・GHQ,ゴム統制会を解散,ゴム統制組合の設立を認可,人造ゴム工業の諸施設を賠償に指定

(米)P.J. Flory:臨界分子量とゲル化点との関係の理論を発表

(米)B.F. Goodrich 社:チューブレスタイヤを開発

(米)Pennsylvania大学:最初の電子計算機ENIAC完成

(日)極東国際軍事裁判の開始

・三菱レイヨン(株);藤化成(株)(現 藤倉化成(株)):MMA, PMMA 注型板生産再開

(米)H.A. Kramers, P.J.W. Debye:溶液中におけるGauss鎖の大きさ(分子量)と光散乱測定

(瑞西)Ciba社:エポキシ樹脂“Aral-dite"発表

(米)F. Bloch, E.M. Purcell ら:核磁気共鳴法で原子核の磁気モーメントを測定

(日)日本国憲法公布

・(株)名機製作所:射出成形機,ナデム100型完成

(米)M.S. Green, A.V. Tobolsky:からみ合い効果のTransient-network理論の発表

(英)Shell Chemical 社:ジアリルフタレート(DAP)発売

(日)プロ野球復活

・三菱化成(株):イオン交換樹脂(フェノール系)生産

(米)A.A. Morton:アルフィン触媒を発見

(英)British Industrial Plastics社:メラミン樹脂成形材料生産開始

・合成1号公社設立,“合成1号”(後のビニロン)の試験生産開始

(英)R.O.R. Bacon;(英)J.H. Baxendale, M.G. Evans;(英)L.B. Morgan: Redox 系開始剤の機構解明

(米)R.E. Young: Filament Winding (FW) 加工の技術発明

・住友ベークライト(株):メラミン樹脂成形材料開発

(米)R.B .Woodward; (米)E. Katchalski: NCA法により高分子量ポリペプチドを独立に合成

(米)Plax社:PEインフレーションフィルム製造技術開発

・各社:ポリ塩化ビニル(PVC)生産再開

(アイルランド)D.C. Pepper: α-メチルスチレンのカチオン重合における誘電率効果を発見

(英)ICI社:“Terylene公表,工業化試験開始

・川口ゴム(株),長浜ゴム(株):PVCフィルム生産

(米)P.J. Flory: Polycondensation 理論のレビュー

(米)DuPont社:英国 Calico Printers 社から Teryleneの特許入手,“Fiber V"と命名,工業化試験開始

(米)J.H. Hildebrand: Flory 近似と自由体積論の比較

(米)DuPont社:ポリオキシメチレン(POM)の計画研究開始

(米)H.M. James, E. Guth: Gauss 鎖の変形と比例定理

(米)DuPont社:ポリテトラフルオロエチレン (PTFE) 繊維 Teflon 発表

(米)K. Nozaki, C.G. Swain, P.D. Bartlett(1946);(英)G.M.Burnett,H.W. Melville (1947);(英)C.H. Bamford, M. J. S. Dewar (1948);(英)H.W. Melville, A.F. Bickel (1949);(米)M.S.Matheson(1949):ラジカル寿命の測定による重合反応速度定数の決定

(仏)Societe Rhovyl社:ポリ塩化ビニル系繊維“Rhovyl"生産開始

(独)Die Makromolekulare Chemie 創刊(1994 Macromolecular Chemistry and Physics に改称)

(米)Journal of Polymer Science 創刊(Polymer Bulletin を吸収)

(米)Polytechnic Institute of Brooklyn に Polymer Research Institute 設立

1947

・久保亮五:“ゴム弾性”(河出書房)出版

・(株)名機製作所:ISOMA機をモデルに,NADEM100型射出成形機製作,積水化学工業(株)に納入

(米)W.D. Harkins:乳化重合の総合理論を発表

(米)Shell社:Epon樹脂塗料発表(エポキシ樹脂

(米)W.F. Libby:炭素の放射性同位元素(14C)による年代測定法

(日)教育基本法・学校教育法・労働基準法・独占禁止法を公布

1946

・第2回物性論分科会高分子討論会を日本物理学会,日本化学会共催にて開催(東京)

・豊工業(株);釜屋化学(株);日清紡績(株);五同化工(株);三国ライト(株);各社ユリア樹脂成形材料の生産開始

(米)T. Alfrey, Jr., C.C. Price:ラジカル共重合における Q, e スキームを提唱

(米)B.F. Goodrich 社:Polyblend(PVC/ニトリルゴム)上市

(日)朝永振一郎:(米)J.S.Schwin-ger,(米)R.P. Feynman と独立にくりこみ理論を発表

(日)日本国憲法施行

・紙パルプ技術協会設立

・住友化工材(株):メラミン樹脂成形材料開発,ユリア樹脂成形材料生産開始

(英)A.G. Evans, M. Polanyi:水の共触媒作用を考慮に入れたカチオン重合の連鎖反応機構

(米)Dow Corning 社:Glass Fiber (GF)表面処理用ビニルシランカップリング特許取得

・川口ゴム(株);長浜ゴム(株):PVCフィルム生産

(英)M. Szwarc:p-キシレンの高温脱水素反応によるポリ(p-キシリレン)の合成

(米)GE社:シリコーンを直接合成法により本格生産

・日本ゴム工業協同組合連合会(ゴム協連)設立

(米)N.L. Alpert:高分子(具体的にはゴム)のNMRの測定

(米)R.E. Young: Filament Winding (FW) 法で航空機用圧力容器開発

・合成樹脂工業技術研究会設立(1960年(社)日本合成樹脂技術協会に改組)

(英)K. Weissenberg: ポリマー融体の断流れ場における法線応力の存在発見

(米)E.B. Stratton, Jr.: 熱成形シートによる立体地図開発,米陸軍採用

・放射線高分子化学の体系的研究はじまる.(英)F.S. Dainton(水溶液重合);(仏)M. Magat, A. Chapiro(溶液重合,グラフト重合);(英)A. Cha-rlesby(ポリマーへの照射効果)

(米)G.W. DeBell: 熱硬化性樹脂のブロー成形品製作

・International Union of Pure and Applied Chemistry (IUPAC) に Commission of Macromolecular Chemistry 設置

(米)U.S. Rubber 社 Naugatuck Div.: ABS 樹脂“Kralastic"を企業化

(仏)Centre Nationale de la Re-cherche Scientifique に Centre de Recherches sur les Macromole-cules (Strasbourg) 設置

更新日 2000/10/01

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