高分子科学史年表(1950-1951)
高分子科学史年表(1950-1951)

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西暦

日本

世界

科学技術一般

社会一般

西暦

科学

技術

科学

技術

1950

・高分子懇話会(京都地区での研究グループ)開始

・(米)B.F. Goodrich 社,古河電工(株),横浜護謨(株),日本軽金属(株)の共同出資により日本ゼオン(株)設立

(米)J.D. Ferry: 米国標準局のポリイソブチレンによる動的粘弾性の実験

(米)General Tire 社:油展SBRを工業化,製造法およびこれを含むタイヤトレッドの特許を出願(米国では1960に成立,1951より生産開始)

(米)H.S. Gutowsky:核磁気共鳴吸収の化学シフトを発見

・朝鮮戦争勃発(〜1953)

1950

・東海電極製造(株):オイルファーネスブラックを製造

(米)J.G. Kirkwood, R.J. Goldberg; W.H. Stockmayer:多成分溶液からの光散乱の一般理論の提出

(独)Bayer社:ポリウレタンエラストマー(ポリエステル型)を発表

(日)湯川秀樹:非局所場理論を発表

(日)警察予備隊設置令公布

・横浜護謨(株);住友電工(株):米軍規格による航空機用ゴム製燃料タンクを生産

(米)P.J. Flory, W.R. Krigbaum:高分子溶液の第二ビリアル係数の理論の提出

(米)St. Regis Paper 社:押出コーティング紙生産開始

(日)東京通信工業(株)(現 ソニー(株)):テープレコーダー(G型)の発売

(日)金閣寺放火で全焼

・大内新興化学(株):老化防止剤N-フェニル-β-ナフチルアミンを生産

(米)J.M.McKelveyら(DuPont社):押出加工のレオロジー的研究開始

・呉羽化成(株):塩化ビニリデン樹脂国産化

(米)E.L. Wittbecker(DuPont社):界面(低温)重縮合法の発見.以後のポリウレタン系,芳香族ポリアミド系の製品開発の端緒となる

・東亜合成(株);積水化学(株):硬質PVCパイプ製造

(米)M. Fineman, S.D. Ross:共重合反応におけるモノマー反応性比 r1, r2 の算出式を提出,この式は櫻田の式(1944)と等価

・鐘淵化学(株):PVC被覆電線製造

(米)American Chemical Society にDivision of High Polymer Chemistry 設置(後に Division of Polymer Chemistryに改称)

・関西ペイント(株);日本ペイント(株);日本油脂(株):合成樹脂塗料製造

・倉敷レイヨン(株):世界最初のビニロン一貫生産開始

・旭化成(株):ポリ塩化ビニリデン系繊維の試験生産

・帝人(株);東洋レーヨン(株);東洋紡(株):連続紡糸法による強力レーヨン糸生産開始

・日本レザー(株);共和レザー(株):PVCレザーの生産開始

・(株)松田製作所:トランスファー成形機(国産第一号機)大阪機械展出品

・積水化学工業(株):(米)Watson・Stillman社製射出成形機(12.Oz)輸入戦後最初の酢酸セルロースの電話機生産

・藤化成(株):PMMA樹脂成形材料生産開始

・プラスチック協会(現 日本プラスチック工業連盟)設立

1951

・寺本 英,山本三三三,松田博嗣:排除体積効果実在の統計力学的証明

・日産化学(株);塩野義製薬(株):ホワイトカーボンの試作開始

(米)L. Pauling:蛋白質におけるα-ヘリックスとβ-層状構造の提唱

(米)DuPont社:合成繊維とゴムとの接着剤としてブタジエン-スチレン-ビニルピリジン三元共重合ラテックスを発明し特許出願

(米)初の原子力発電に成功

・サンフランシスコ講和条約・日米安全保障条約調印

・朝鮮休戦会談開始

1951

・大北忠男:チウラム加硫ゴムおよび多硫化物系合成ゴムに関する研究を開始

・日本タイヤ(株):社名をブリヂストンタイヤに復旧

(米)A.K. Doolittle:自由体積論による粘性理論,および温度・時間換算則の提出

(米)DuPont 社:ポリエチレンテレフタレート繊維

Amilar" の名称を Dacron" に変更,工業化決定(本格生産開始は1953年から)

・高橋武雄(東京大):アルギン酸の製造,性質,応用に関する研究はじまる

・ブリヂストンタイヤ(株),レーヨンタイヤを覆面タイヤとして販売

(英)C.H. Bamford:α-アミノ酸NCA重合における Chain Effect の存在を提唱

(米)American Cyanamid 社:アクリル繊維

X-51" 発表,1955年にその名称を Creslan" に変更

・村上健吉(東京大):単軸スクリューの押出理論(分配則から導いたものとして世界最初)

・日本ダンロップ護謨(株):(英)Dunlop社との技術提携再開

(米)P.L. Pauson; (英)S.A. Miller:ジシクロペンタジエニル鉄(後のフェロセン)化合物の合成

(欧米)最初の工業用真空成形機上市(数社が同時発表した)

・高分子学会設立((財)高分子化学協会改組による.1953年社団法人となる)

・横浜護謨製造(株):通産省へ“合成ゴム工場建設に関する研究事項”を報告

(米)G.B. Butler: ジビニル化合物の環化重合の発見

(西独)合成ゴムの製造禁止解除,6000トン規模で生産再開

・高分子懇談会(通称 土曜会,東京地区での研究グループ)開始

・ブリヂストンタイヤ(株):(米)Goodyear社と技術提携

(米)R.S. Spencer, R.M. Wiley: ポリマー系の混合機構の解折を初めて試みる

・堀尾正雄,小野木重治ら:

振動リード法による高分子フィルム,紙などの粘弾性の周波数分散の測定

・三井化学(株):PVC生産開始

(西独)Staatliche Forschungsinsti-tut für Makromolekulare Chemie 設立(Freiburg)

・エポキシ樹脂(Epon)輸入販売開始

・ISOにプラスチック技術委員会(ISTO/TC61)設置

・サーモプラスチックス工業(株):インフレーションフィルム製造装置開発・PEフィルム生産開始

・住友ベークライト(株):メラミン樹脂国産化

・東洋レーヨン(株):(米)DuPont社からナイロン特許使用権取得,“アミラン”生産本格化

・帝人(株);東洋レーヨン(株):ポリエステル繊維の研究開始

・東亞合成化学(株):レッペ法によるアクリルエステルの合成研究

更新日 2006/08/10

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