公益社団法人 高分子学会

日本の高分子科学技術史
年 表 (改 訂 版)

まえがき

高分子科学技術史研究委員会 委員長 鶴田 禎二

 高分子学会は、すでに1977年と1982年に高分子の科学・技術史年表を作成、学会機関誌"高分子"に発表してひろく一般に利用されてきた。今回は、前2回の年表を参照しつつも、これらより格段に詳細な年表を作成することを企画した。できるだけ正確な史実に即して、世界における日本の科学および技術の位置づけを解析評価し、未来展望の資料になるように努力した。年代は15世紀ごろから始め、1975年で打ち切った。1975年以降の史実を客観的に評価考察するためには、今はまだ時機が十分熟していないという判断からである。年表は、「日本の科学」、「日本の技術」、「世界の科学」、「世界の技術」、「科学技術一般」および「社会一般」の六本柱で組みたててある。

[1492-1776]

[1782-1818]

[1820-1838]

[1839-1854]

[1856-1869]

[1870-1882]

[1883-1890]

[1891-1899]

[1900-1908]

[1909-1913]

[1914-1920]

[1921-1925]

[1926-1929]

[1930-1931]

[1932-1935]

[1936-1938]

[1939-1940]

[1941-1942]

[1943-1945]

[1946-1947]

[1948-1949]

[1950-1951]

[1952-1953]

[1954-1955]

[1956-1957]

[1958-1959]

[1960-1961]

[1962-1963]

[1964-1965]

[1966-1967]

[1968-1969]

[1970-1971]

[1972-1974]

[1975]

 以下に、年表作成時における留意事項を列記する。
1. 国名は、研究、開発など、一般にある史実の生起したところを示す。国名の標記には、原則として漢字を用いた。例えば、(墺)オーストリア;(蘭)オランダ;(瑞西)スイス;(瑞典)スウェーデン;(西)スペインなど。
2. 新反応あるいは新しいコンセプトの発明・発見の場合は、原則として共同研究者名を列記した。一方、或る研究者が長年月にわたって多くの共同研究者とともに系統的な研究を続けている場合は主研究者の単独名とした。
3. 「技術の欄」では、原則として、研究・開発等の行われた会社等の団体名を掲げてあり、研究者名を入れない場合が多い。一方、「科学の欄」では研究者名を主とし、大学等所属機関名は、特に必要と認められたもの以外は省いてある。
4. 年代により大学や会社等の名称が変更されている場合には、当該年代当時の名称を記載することに努めた。ただし、紛らわしい場合は現行のものを採用した(たとえば、Du PontとDuPont)。
5. コンマ、コロンおよびセミコロンの用法は次例に示すように区別した。
・(米)C.C. Price, M.Osgan;(英)G. Gee, R.O. Colclough (1960);(米) E.J. Vandenberg (1960):結晶性ポリプロピレンオキシドの合成
この項目は、1959年の「世界・科学の欄」に入れた例である。コンマは共同研究者を並べる場合にそれぞれ使用する。
6. 外国における日本人の研究成果が発表された場合、著者名(または発明者名)の表記には、ローマ字ののほか括弧内に入れた漢字名を付した。例えば、1930年「世界・科学の欄」の(独)H. Staudinger, R. Nodzu(野津龍三郎):高分子溶液の粘度式の提案
7. 制度史に関する重要と思われる史実の項目は年表の中にとりいれてある。
 この年表は、原著論文や特許文献をはじめ、総説、成書、社史、双書、辞(事)典など広汎な諸資料を基に編集されたものであることをここに特記し、原著者・編者ならびに関係の方々に厚く御礼を申し上げる。

 同年表に関し、収録年についての疑義、ミスプリント、またご意見等がありましたら下記までお寄せ下さるようお願いいたします。
 尚、いただきましたご意見等は、企画委員会に設ける専門委員会において慎重に検討いたします。修正は、企画委員会にご一任下さい。
申込先: [104-0042] 東京都中央区入船3-10-9 新富町ビル6F
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企画委員会委員長 宛
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